gRow up

みらくるにあふれるかんじょうをかけたら。

“日本” “原点回帰” そして、“美”。〜ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism〜

f:id:Garm5_top_f:20151120021559j:plain

もうちょうど2週間経ちますが…
嵐 LIVE TOUR 2015 Japonism、初日である11月6日の名古屋での公演に行ってきました。

今回全滅してしまってもう行けないかな…と諦めかけていましたが、ありがたいことに知り合いの方に声をかけてもらって参戦することができました。本当にありがとうございました。

これはレポではなく、わたし自身の感想です。
ネタバレしている箇所もあると思うので、見たくない方は回れ右でお願いします。

 

 

今回、テーマに“日本”“原点回帰”というものを掲げて行われているライブツアー。

公演中至る所にそれを感じた。座布団に座っての口上には、なるほど! そうきたか!! 確かに日本だ!!! もう最初から始まってるんだ!と思わされた。あのときは最初の映像がアニメだったのには驚かされたし、どういう意図かわからなかったけど、今の日本の文化を取り入れたものだったんだな。

 

コンサートが終わって、わたしの中で1番大きく出てきた感情は“美しい”だった。当たり前だけど、ただただ見ていることしかできなかった。圧巻だった。もちろん、かっこいい! かわいい!というのも幾度となく感じたけれど、今回のコンサートを一言で表すなら、そのどちらでもなく“美しい”だと思った。艶やかだった。メンバーの表情(特に感じたのはイン・ザ・ルームのときの潤くん)や衣装、そしてステージの色も。また今回のペンライトである絶好調超ライト、通常点けるとメンバーカラーである5色が1色ずつ点灯していくのだが、コンサート中機械で制御されることによって、客席が持っているペンライトの色がグラデーションで光り、去年にも増してコンサートの演出に一役買っていたように感じた。それらの美しい色彩が日本の和というものを存分に表現していたのではないだろうか。また、視覚だけではなく、三味線や和太鼓などの和楽器もステージの美しさに奥行きを与えていたと思う。

 

正直、わたしは今まで嵐というグループはジャニーズというものに1番かけ離れたグループだと思っていた。わたし自身、嵐のそういう反骨心というか、翔くんの言葉を借りるとパイオニア精神的なところに惹かれてすきになった部分もある。


しかし先ほども言ったが、今回彼らのテーマは“日本”、そして“原点回帰”。わたしはてっきり、いざッNOW TOURのときの和装での“RIGHT BACK TO YOU” をやったりと、今までのコンサートでの和装の演出をひっぱりだしてきて、表現するのではないかと思っていた。しかし、嵐はそんなものではなかった。嵐のコンサートで見たことない、新しい演出で原点回帰を表現したのだった。これって矛盾しているのではないか…?と一瞬思うけれど、それらは滝沢歌舞伎やジャニーズワールドなど、これまでのジャニーズの舞台であった演出*1。嵐の基である“ジャニーズ”の演出で表現した嵐。メンバーのソロでもそれぞれ新しい試みが見られた。これでもかと言わんばかりに魅せられ続け、息つく暇もなかった。今回、映像で繋ぐ場面がほぼ無く、必ず誰かがステージ上に立っていたこともあると思う。圧倒された。潤くんがMCですでに疲れたと言っていたのも、他のメンバーもみんなすごく疲れてそうだった(と言うと聞こえは悪いかもしれないがパワーを使いきった感じがしていた)のも納得だ。わたしが見たことある中では潤くんのソロはなんだかPLAY ZONE!?って思ったし、翔ちゃんのソロは夏のチーム者*2が帰ってきたのかと思った。(笑)


また、今回初めてバックにTravis Japanが起用された*3のも、今年の年明けに公演があったジャニーズの伝統的な舞台、PLAY ZONEに出演していたこともあるのではないだろうか。またジャニーズワールドなど、最近のジャニーズの若手のグループの舞台にも出演したりしていて、なおかつ踊れるというのが理由として挙げられるように思う。そう考えると、トラジャがついた理由も理解できる。


それぞれの舞台を今まで観劇したことがある人は物足りなさもあったのかもしれないが、今まで見たことがないわたしには*4どれも新鮮だった。最近、セクゾ・Jr.にも興味を持ち始め、だんだんその若手のジャニーズにある“ジャニーズらしさ”がわかるようになりかけているかもしれないが、実際に見たことはまだない。しかし、WSや雑誌、Twitterで流れているレポでどのようなものか知る機会はあったので、これか…!と思わされた。わたしのようにここから“ジャニーズ”の伝統というのを知るという入り方もあるかもしれない。ここで、わたしは勘違いをしていたのだが、“ジャニーズの伝統”というのは今までの“ジャニーズ”が作ってきた伝統ということで、何も先輩だけが作ってきただけではない、先輩も後輩もみんなで作ってきたものであるということに気づいた。潤くんが最近、ジャニーズの先輩・後輩のステージをよく見学に行っていた理由もここにあるだろう。


また今回、去年と比べると、Jr.個人個人が(もちろん嵐を立てる役目ではあるのだけれど)演出として重要な部分を担っているところも大きかったように思う。そして今回、嵐が自分たちの原点であるジャニーズを表現することでそれをバックについている後輩たちにも見せ、学ばせることで、これからは彼らが“ジャニーズ”というものを引き継ぐということを表現したかったのかもしれないと思った。特に歌謡曲っぽい“マスカレードでは嵐が先輩をイメージして演出していたように感じたが*5、逆サイドでは5人のJr.が嵐と同じように踊っていた。これは嵐が先輩を受け継いでいるように次はJr.が嵐を受け継いでいるということなのか、それともJr.で先輩を体現しているのかはわからなかったが、“ジャニーズ”を繋いでいくことを表していたのだと思う。そういう部分が今回Jr.1人1人が担う役割が大きかったと思う所以ではないだろうか。(Jr.からの視点はあとで別記事で書くと思う。)


最後の挨拶では、嵐が受け継いでいくこと、そして次に繋いでいくこと、歴史を作っていくことについて強く話されていた。最初に提示された「今をどう生きる」と最後の曲“僕らがつないでいく”の中にある「We're walking the road」。また、嵐の挨拶からも、わたしはそれらは“今”を一生懸命、しっかり生きていくことだと受け取った。
これから嵐はどの方向に向かっていくのだろうか。しかし、わたしは嵐のこれから向かう方向にためらうことなく着いて行ける。ではなく、着いて行こう、着いて行きたいとコンサートを見ていて強く感じた。


名古屋から帰ってきてから、ずっとJaponismのリピートが止まらない。というより、Japonism以外を聴きたくない。聴いてしまうと、自分の頭の中で映像として残っているコンサートの記憶が、だんだんと薄れていってしまうように感じるからである。それと同時に聴けば聴くほど、Japonismがどんどんすきになっていく。特にmiyabi-nightとJaponesqueは、コンサートに行く前と比べて“すき”のレベルが格段に上がった。


潤くん、今回のツアーものすごく悩んでいたようだけど、よくあんな短期間であれだけのものを作ったと思う。そして、もちろん潤くんだけじゃなく、嵐が作るコンサートがただひたすらすごかった。
本当に美しいコンサートだった。ありがとう、嵐。

 

 

(ちなみに。
これは個人的に嬉しかった光景だったのだが、今回わたしのブロックでは銀テの譲り合いがあった。嵐コンではこのあたりについて、殺伐としている印象があったので、このようなことがあったのは少し嬉しかった。)

*1:しかしわたしは生で見たことがないのでどこがどうなのかという詳しいことはわからない

*2:ガムシャラによるジャニーズJr.の夏の公演で、ファンカッションを披露するチーム。ジャニーズワールドでも披露されているらしい

*3:森田美勇人と阿部顕嵐以外のメンバー

*4:PLAY ZONEはDVDで見たことがある。滝沢歌舞伎も結構前にDVD見せてもらったかもしれない…

*5:ここでは主に少年隊ではないだろうかと思う